涼しげな色、柄を選んでいただきました。
上の写真は裏から見た、途中の工程でのりが付いた状態で、下は出来上がりの写真です。
しっかり染料が浸みる引きぞめなので、裏まで染まっています。
着物生地を沢山扱っている中で、夏物がありますが
”夏物”ほど繊細かつ手の込んだものは無いのではないかと思います。
暑くないように、風通しの良いようにと、糸を撚って肌にペタッと当たらないように
サラサラと風が通り抜けるように・・・。紗織り、羅織り、熱を持たぬように
植物の繊維でおった麻地など、生地に穴の開いた、絽の生地、しかも、平絽、駒絽など。
夏に着る時期は袷時期に比べて短いのにこんなにあるなんて、やはり日本は
家屋のみならず「夏を旨として考えるべし・・・」
日本はだんだんと熱帯になってきた感があります。私も5月には単衣を着ました。
どこより蒸し暑い京都なら、なおさら・・かしら。